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DPSワークショップ2011推薦論文(2011.10)

記事の分類: 

(1)
題目: Chord#における経路表の維持管理コスト削減手法
著者: 呉承彦,安倍広多,石橋勇人,松浦敏雄 (大阪市立大)
理由:
分散ハッシュ表Chordに対して順序性を保持する改良を行ったChord#に対して,finger table更新のメッセージ数
を削減する手法を提案している.提案手法では,隣接ピアの経路表の重複エントリに着目し,重複部分のメッセー
ジの削減を行っている.本研究は大規模な分散システムを構築する基本アルゴリズムとして新規性および汎用性が
高く,評価実験結果の信頼性も高い.以上からDPSワークショップ2011からの推薦論文に値する.

(2)
題目: OLSRにおけるノード故障に対応する迂回路の存在を保証する広告リンク選択手法
著者: 湯川陽平,吉廣卓哉 (和歌山大)
理由:
MANETにおける迂回制御プロトコルOLSRでは,経路を広告する際のトポロジに障害時の迂回を行うための冗長性が
不十分である.本論文では,広告リンク選択アルゴリズムに工夫を行い,任意の1ノードの障害時にも迂回路が保
証されるような手法を提案している.本研究は,無線移動体通信の重要な技術に着目しており,理論的検討とシミュ
レーションの両面から評価が行われていることから,内容の信頼性も高い.以上からDPSワークショップ2011から
の推薦論文に値する.

(3)
題目: 2耐故障RAIDの性能評価
著者: 中村祐司、上原稔(東洋大)
理由:
本論文では,多数のディスクから構成される大規模ストレージ環境における信頼性と高速性を備えた2耐故障の
RAID4RDPを提案し,著者らが開発したツールキット上に実装した結果について述べている.提案手法は,従来の
分散してパリティを格納する手法に対して,行パリティおよび対角パリティの双方を用いパリティ専用ディスク
にパリティを格納することで,ソフトウェアRAIDにおいても効率的に動作することが特徴である.本論文の提案
手法は,近年高まる大規模分散ストレージ技術の基礎研究として有用性が高い.また,評価実験により既存の手
法との優位性も示されている.以上から,本論文はDPSワークショップ2011からの推薦論文に値する.