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推薦論文

DPS研究会における推薦論文制度

記事の分類: 
  • DPS研究会またはDPSワークショップで発表された優秀な論文を,論文誌編集委員会に推薦する制度です.
    • 研究会主査が,推薦論文の審査を担当する特別編集委員を委嘱します.
    • 推薦論文が採録された場合,論文タイトルの脚注に推薦文が掲載されます.
  • 情報処理学会論文誌の論文として,採録または条件付き採録と同等のレベルに達している論文を推薦します.
  • 情報処理学会論文誌の査読基準では論文として採録されにくい内容であっても,研究会として評価する論文を推薦します.
  • 情報処理学会の推薦論文制度についてはこちらをご覧ください.

推薦の手順

記事の分類: 
  1. 研究会担当委員が評価対象の全論文を評価します.以下の内容を評価します.(研究会終了後すみやかに)
  • 新規性,有用性,正確さを各5段階で評価する.
  • 推薦論文として推薦する/しないを選択する.
  • コメントを記述する.推薦理由と,論文化にあたっての著者への助言を記入する.
  • 研究会プログラム担当は評価結果を取りまとめ,推薦候補を決定します.(研究会終了後1週間以内)
  • 研究会プログラム担当が中心となり,推薦論文委員会(PR担当,LA担当,研究会担当幹事の3名)が最終的な推薦案を作成します.(研究会終了後2週間以内)
  • 推薦論文が決まったら,研究会プログラム担当が推薦文を作成し,e-運営委員会に審議を依頼します.
  • 研究会プログラム担当は,e-運営委員会での決定内容を研究会担当幹事に提出します.(研究会終了後3週間以内を目安としますが,できるだけ次回の論文誌編集委員会(月初め)に間に合うように作業を終了します)
  • 研究会担当幹事は,主査の同意ののち,学会事務局に推薦書を提出します.
  • 推薦論文委員会は,論文化にあたってのコメント(採録の条件に相当するもの)を作成し,著者にフィードバックします.論文投稿にあたって,著者はこの内容を論文に反映します.
  • DPS特集号2016 特選論文表彰(2017.03)

    記事の分類: 

    2016年度の論文誌DPS特集号(「ネットワークサービスと分散処理」特集号)から,次の2件が特選論文として選出されました.
    その表彰式が第170回研究会(@神奈川工科大学)とDPS研究運営委員会(3/8)で行われました.


    相互補完型Wi-Fi・地磁気フィンガープリンティング手法の評価
    東 和樹(阪大),新井 イスマイル(奈良先端大)
    測域センサにより取得される歩行パターンを利用した高齢者/若年者弁別手法
    坂井 栞(東京女子大),木村 純麗(東京女子大),池田 貴政(芝浦工業大),
    野見山 大基(芝浦工業大),松日楽 信人(芝浦工業大),加藤 由花(東京女子大)
    ※ 順不同,敬称略,投稿時点の所属

    3/33/8
    DPS研究会 重野主査,著者の東様,新井様(左から) (3/3)著者のうち加藤様,DPS研究会 重野主査(左から) (3/8)

    各特選論文には,論文誌編集委員会からの表彰状と,副賞としてDPS研究会からAmazonギフト券が授与されました.

    著者の皆様,論文誌DPS特集号編集委員会の皆様のご助力で,質の高い論文誌が完成し,特選論文を出すことができました.
    皆様のご協力に感謝致します.

    特に,東様は学部生(まだジュニア会員,掲載時点)での受賞ということで,若い力の活躍に関係者一同驚いています
    (受賞時に判明しました.当然ながら,論文査読時には分かっておらず,普通に査読されていた結果です).これも,
    幅広い分野の論文を投稿可能で受け入れる素地があり,丁寧な査読により質の向上を図る,当特集号の特徴が出たも
    のと考えております.

    是非,2017年度論文誌DPS特集号への投稿のご検討,よろしくお願い致します.

    第168回DPS研究会推薦論文(2016.11)

    記事の分類: 

    【推薦論文1】
    * 題目
    計画立案の行動に着目したカレンダ情報のダミーデータ生成手法の提案
    * 著者
    吉田 尚史, 乃村 能成(岡山大学大学院)
    * 推薦理由
    本論文では、複数および単発で発生する予定を組み合わせ、かつ、計画立案の行動に着目してカレンダ情報のダミーデータを生成する手法を提案しています。システム評価用のデータ生成法としての他、機械学習用データ生成法としての利用も期待でき、有用性が高いと思われます。以上の理由により、本論文を推薦いたします。

    第167回DPS研究会推薦論文(2016.5)

    記事の分類: 

    【推薦論文1】
    * 題目
    L0ノルム最小化と多重解像度法を用いた室内向け自律移動システムの設計と開発
    * 著者
    中沢 実,杉下大河,阿部拓真(金沢工業大学)
    * 推薦理由
    本研究は車いす利用者の死傷事故への対処という必要性の高い課題に対して、高齢者の自律的移動を補助するシステムを開発しています。十分な評価を行っており、考察も深く行っています。今後、システムのさらなる自動化が期待されます。以上の理由により、本論文を推薦いたします。

    第166回DPS研究会推薦論文(2016.3)

    記事の分類: 

    【推薦論文1】
    * 題目
    映像解析による大規模避難誘導システムの設計
    * 著者
    寺西裕一,地引昌弘,西永望(情報通信研究機構)
    * 推薦理由
    大規模災害を想定したネットワークカメラの映像解析による避難者の行動推定および適切な避難経路の提示を行うシステムの提案および評価を行っています。プライバシなどへの配慮は必要ですが、社会的な要請も高く、かつ実環境での大規模実験による精度評価および性能評価が行われており、有用性および信頼性の高い研究であると考えます。加えて論文としての質も高いと思われます。以上の理由により、本論文を推薦いたします。

    【推薦論文2】
    * 題目
    コンシステントハッシュ法を用いた複数センサデータストリーム配信システムの PIAX テストベッドを用いた評価
    * 著者
    石芳正(大阪大学),川上朋也(奈良先端科学技術大学院大学/大阪大学),義久智樹(大阪大学),寺西裕一(情報通信研究機構/大阪大学)
    * 推薦理由
    センサネットワークにおいて複数の配信先が異なる周期でデータを要求するような状況を想定し、コンシステントハッシュ法を用いてセンサデータストリームの中継ノードを選択することで負荷分散を実現する手法を提案しています。提案手法を実機環境で評価しており、既存手法に比べて公平にデータを中継できていることを示しています。さらなる場合分けによる検討を行うことなどにより、研究としてある程度完成に近づくものと思われますため、推薦論文としてふさわしいと判断いたしました。

    特選論文表彰(2016.03.04)

    記事の分類: 

    2015年度の論文誌DPS特集号(「ネットワークサービスと分散処理」特集号)から,次の2件が特選論文として
    選出されました.その表彰式が第166回研究会(@明大駿河台キャンパス)で行われました.


    Wi-Fi電波を用いたデバイスフリーパッシブ位置推定モデルの転移手法
    尾原和也、前川卓也(大阪大学)、岸野泰恵、白井良成、納谷太(NTTコミュニケーション科学基礎研究所)
    パブリックスペース設置型無線APにおけるダウンリンク帯域の不正占有対策
    新田 翔平(日立ソリューションズ西日本)、重安 哲也(県立広島大学)
    ※ 順不同,敬称略

    特選論文表彰者20160304
    DPS研究会 重野主査(右),表彰論文著者の重安様 (残念ながら,もう1件はご欠席でした)

    各特選論文には,論文誌編集委員会からの表彰状と,副賞としてDPS研究会
    から図書カードが授与されました.

    著者の皆様,論文誌DPS特集号編集委員会の皆様の昨年度に引き続きの
    ご助力で,質の高い論文誌が完成し,特選論文を出すことができました.
    皆様のご協力に感謝致します.


    2016年度論文誌DPS特集号
    についても,既に募集が始まっておりますので
    (投稿締切:2016年5月9日予定,採録通知:2016年11月予定,掲載:2017年2月予定),
    投稿のご検討のほど,よろしくお願い致します.

    第164回DPS研究会推薦論文(2015.9)

    記事の分類: 

    【推薦論文】
    * 題目:
     再利用情報を利用したメールとタスクの関連付けシステムの提案
    * 著者:
     小林 寛明,乃村 能成(岡山大)
    * 推薦理由:
     電子メールは広く使われるコミュニケーション媒体の一つであり,カレンダと高い精度で連携させる本提案手法は
     有用性が高いと考えます.また,Web上の掲示板やSNSなど,他のテキストベースの情報媒体へ幅広く適用することも
     考えられます.以上の理由により,本論文を推薦します.

    DICOMO2015推薦論文(2015.7)

    記事の分類: 

    <推薦論文1>
    (1) 題目:
    Named Data Networkingにおけるユーザの行動を考慮したInterest制御手法の検討

    (2) 著者:
    梅田 沙也華, 大畑 百合, 神本 崇史, 重野 寛 (慶應義塾大学大学院理工学研究科)

    (3) 推薦理由:
    本提案は, Named Data Networking(NDN)におけるInterest Flooding
    Attack(IFA)攻撃に対する対策として,ユーザの行動を考慮した Interest 制御手
    法 ICRP を提案している.従来手法では,リンク毎にパケット流入を制限して
    いるが,本提案は,攻撃者の行動の変化を考慮することにより,攻撃ユーザを
    高い精度で特定する一方,通常ユーザが攻撃ユーザであるとの誤検知を防いで
    いる.また,論文は簡潔かつ明瞭に書かれており,問題提起も含めて読者に有
    用な情報を与える論文である.

    <推薦論文2>
    (1) 題目:
    モバイルアドホックネットワークにおける継続的データ収集手法

    (2) 著者:
    中山 侑紀, 天方 大地, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻)

    (3) 推薦理由:
    本論文では,モバイルアドホックネットワークにおいて,ある閾値以上のスコ
    アを持つデータを継続的に範囲検索する手法について提案している.提案方式
    では,位置ルーティングによりクエリの送信及びクエリに対するデータを返送
    するが,その際,各端末の速度に基づき,位置を推定することにより,継続的
    なデータ収集を実現している.検索範囲や閾値を変化させたシミュレーション
    実験においては,従来手法と比較し,データ収集に要するトラフィック量を削
    減し,対象となるデータを正確に取得できることを示している.

    <推薦論文3>
    (1) 題目:
    タッチスクリーンの近接検知機能を用いた入力操作予測に基づく操作応答時間低減方式

    (2) 著者:
    大西 健夫, 城島 貴弘 (日本電気株式会社/クラウドシステム研究所)

    (3) 推薦理由:
    本論文は,タッチスクリーンの近接検知機能を利用することで,タッチスクリー
    ン上での接触位置を予測するだけでなく,その接触予測位置に基づきタップや
    スワイプなどの操作種別を予測する方式を提案している.提案手法により,ス
    マートフォンやタブレット端末などでの操作レスポンス改善効果が見込まれ,
    有用性の高い論文である.

    第163回DPS研究会推薦論文(2015.5)

    記事の分類: 

    【推薦論文】
    * 題目:
     間欠的無線アドホックネットワークのための確率的位置ベースルーティング
    * 著者:
     熊谷 翔、桧垣 博章(東京電機大)
    * 推薦理由:
     間欠通信を行う無線センサーネットワークにおいて,確率的に位置情報を利用
     するGEDIRを組み合わるルーティング手法を提案している.擬似速度という指
     標を導入し,間欠的に利用できる複数の経路から最も転送時間の短い経路を選
     び,この問題を動的計画法の秘書問題を適用し経路を選択する.WSNのMAC
     レイヤにおいて,省電力性と転送速度を両立する本手法は有用性が高く,今後
     のWSNの基礎技術の発展が期待できる.遅延やホップ数が削減できることをシ
     ミュレーションにより示しており,有効性も確認できる.

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