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推薦論文

第157回DPS研究会推薦論文(2013.10)

記事の分類: 

題目:
ストレージ・ネットワークの直接転送エンジンを用いたSSDキャッシュサーバ
の提案

著者: 後藤 真孝 (東芝)

理由:
本論文は,SSDキャッシュサーバの低応答遅延を実現するために,TCPオフロー
ドエンジンに,SATAアクセスのハードウェアエンジンを組み合わせ,CPU処理と
メインメモリを介さないSSDキャッシュサーバの実現手法が提案されている.低
応答遅延のSSDキャッシュサーバは有用性が高く,実現手法も実現可能性が高い
提案である.以上より,本研究会からの推薦に値する.

【補足】
研究会論文からの推薦規定では,6ページ以上の論文が10編必要でが,本研究会
ではこの条件は満たしておりません.ただ,本論文は推薦に値することから,
DPS研の年間推薦枠で推薦を行っております.

DICOMO2013推薦論文(2013.07)

記事の分類: 

<推薦論文1>
(1) タイトル
モバイルアドホックネットワークにおけるクラスタを用いたTop-k検索
のためのルーティング手法
(2) 著者
天方 大地, 佐々木 勇和, 原 隆浩, 西尾 章治郎 (阪大)
(3) 推薦理由
本論文では,MANETを対象に,クラスタを用いたTop-k検索のため
のルーティング手法が提案されている.また,シミュレーション実験
の結果から,提案手法が従来手法の性能を上回ることが示されて
いる.既存の問題に対して新たな解を示した有用性の高い研究で
あり,本研究会からの推薦に値する.

<推薦論文2>
(1) タイトル
P2P Live Streamingにおけるインセンティブを考慮したチャンク
スケジューリングの提案
(2) 著者
酒田 良樹, 畠山 翔, 重野 寛 (慶大)
(3) 推薦理由
本論文は,インセンティブP2Pライブストリーミングサービスにおいて,
Tit-for-tatによりバッファマップ交換数を抑制する手法を提案している.
シミュレーション実験により,マップ交換に必要な帯域を既存手法と
比較し,提案手法の有効性を示している.論文としての完成度も高く,
学術的に高い貢献が認められることから,本研究会からの推薦に
値する.

<推薦論文3>
(1) タイトル
OpenFlowと協調する仮想マシン環境におけるリアルタイム通信
基盤の設計
(2) 著者
鈴木 健一, 宮田 宏, 佐藤 未来子, 並木 美太郎 (農工大)
(3) 推薦理由
本論文では,仮想マシン間でのエンドツーエンドのリアルタイム性
を保証するために,仮想マシンモニタ層にリアルタイム通信機能を
付加し,ネットワーク制御にはOpenFlowを利用した,リアルタイム
通信基盤が提案されている.仮想化ハイパーバイザとOpenFlowを
組み合わせたQoS保証環境という新規性の高い提案であり,さらに,
通信基盤を実装し,設定したデットライン時間内にパケットが到達
することも確認されており,有用性の高い研究である.以上より,
本研究会からの推薦に値する.

第156回DPS研究会推薦論文(2013.9)

記事の分類: 

(1)
題目: 残電力量の異なるセンサノード群のためのIRDT-GEDIR
著者: 熊谷 翔,桧垣 博章(東京電機大学)
理由:
省電力な無線ネットワークを実現する手法として,無線センサノードを
間欠動作させることを前提に,ネットワーク内で効率的に間欠通信を行
うためのルーティング手法を提案している.特に,間欠通信を実現する
ためにはリアクティブ型のルーティング手法が必要であることを踏まえ
た上で,こうした課題に対する解析的な手法を構築している.提案手法
の新規性は高く,解析的なアプローチによる学術的な貢献度は大きいと
考えられる.よって,本研究会からの推薦に値する.

第155回DPS研究会推薦論文(2013.5)

記事の分類: 

(1)
題目: 電磁誘導入力デバイスの接近検出によるWebブラウジングの応答時間短縮方式
著者: ○川本 亜紀子,中島 一彰(NEC)
理由:
本稿では,端末画面に接近するペンなどの入力デバイスの位置データを用いて画面
への接触点を予測し,接触する前にHTTPアクセスを開始することで,Webサーバ
からの応答を高速化する方式が提案されている.実機での適切な評価が実施されて
おり,実用上も有用な知見を読者に与えることができることから,推薦論文に値する.

第154回DPS研究会推薦論文(2013.3)

記事の分類: 

(1)
題目:移動計画に基づくDTN通信における送信先移動計画未取得時のルーティング手法
著者:岩井正敏,桧垣博章(東京電機大学)
理由:
本論文では、移動無線ノードが移動計画を相互に交換することでネットワーク内に拡散
させ、それらの移動計画に基づいたルーティング手法を提案している。さらに、位置情
報を取得していない無線ノードについて、暫定的な送信先として固定基地局を利用する
ルーティング手法を提案している。本提案手法の有効性もシミュレーション実験におい
て検証しており、新規性のあるルーティング手法でありながら実用性が高い。以上より
本論文は推薦に値する。

(2)
題目:サーバプッシュにおけるモバイル端末のRRC状態を考慮したメッセージ配信遅延
抑制方式
著者:大西健夫,城島貴弘,中島一彰(NEC)
理由:
モバイル端末への配信時接続確立方式のサーバプッシュ型の配信において、端末のRR
C状態により遅延特性が異なることを利用したスケジューリングを提案している。また、
シミュレーションにより、15%の配信遅延抑制に効果があるこを示している。スケジ
ューリングにも新規性があり、かつ、実用上に有用な知見を読者に与えることができる
ため、推薦論文に値する。

第153回DPS研究会推薦論文(2012.11)

記事の分類: 

(1)
題目: モバイルセンサネットワーク上のエージェントを用いたデータ収集における欠損データ再収集方式
著者: ○松尾和哉,後藤啓介,神崎映光,原隆浩,西尾章治郎(大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻)
理由:
本論文では,ユーザ参加型モバイルセンシングにおいて,ユーザ端末の移動や
ネットワーク離脱にともない欠損したセンサデータを再収集するための手法を
提案している.取得精度,トラヒック,取得待ち時間を既存手法と比較評価す
ることで提案手法の有用性を示しており,論文としての完成度も高く,学術的
に高い貢献が認められる.よって,本研究会からの推薦に値する.

DPSワークショップ2012推薦論文(2012.10)

記事の分類: 

(1)
題目: 密な基地局群の無線相互干渉調停のための空間分割スケジューリング技術
著者: 山口 弘純, 東野 輝夫 (阪大), 浦山 博史, 梅原 茂樹, 山田 雅也 (住友電気工業), 前野 誉, 高井 峰生 (スペースタイムエンジニアリング)
理由:
本論文では、無線基地局が密に設置されたり、将来的に追加設置されていくよ
うな地理空間環境において、無線資源の高い利用効率と、資源管理の容易性を
ともに達成する空間再利用型時分割多重アクセス(STDMA)スケジューリングアル
ゴリズムを提案している。本研究は、領域間の干渉を最小化する最適化問題と
して問題を定式化し、これを解くアルゴリズムを提案したうえで、実環境での
有用性を評価しており、高度なアルゴリズムでありながら実用性が高く、実用
化が期待できる。以上より本論文は推薦に値する。

(2)
題目: 空間連続データに適したモデル駆動型 P2P ネットワークの設計
著者: 牛久保 辰典, 斉藤 裕樹 (電機大), 戸辺 義人 (青山学院大), 鉄谷 信二 (電機大)
理由:
本論文では、センサネットワークよる空間連続データの分散測定を行う際に、
データの中間表現を行うモデル表現レイヤを構築し、統計モデルを元にした
空間連続データの管理を実現することで、指定された精度を保ちつつ、伝送
データを削減するモデル駆動型P2Pネットワークを提案している。提案手法は、
統計モデルを導入したセンサデータの処理を行うところに特徴があり、センサ
ネットワークにおけるデータ処理技術の向上に貢献する提案である。以上より
本論文は推薦に値する。

(3)
題目: 停止を伴うユーザの移動経路を考慮したダミーによる位置曖昧化手法
著者: 加藤 諒, 岩田 麻佑, 原 隆浩, 鈴木 晃祥 (阪大), 荒瀬 由紀, Xing Xie (マイクロソフトリサーチアジア), 西尾 章治郎 (阪大)
理由:
本論文では、ユーザ位置情報を利用した位置情報サービスにおいて、ユーザの
住所などの個人情報の露見を防ぐことを目的として、ユーザの移動時にダミー
の位置情報を生成するユーザ位置曖昧化手法を提案している。現在広く普及し
ている位置情報サービスに関わる重大な問題を扱っており、実用化が大きく期
待される技術である。以上より本論文は推薦に値する。

第152回DPS研究会推薦論文(2012.09)

記事の分類: 

(1)
題目: 秘密分散法に基づくセキュアな無線通信リンクの形成 ―狭ビーム形成の効果とその弊害―
著者: 山中仁昭(広島国際大),宮本伸一,三瓶政一(阪大)
理由:
無線LAN環境下におけるセキュリティ向上のために,秘密分散法の考え方に
基づいた指向性アンテナを用いた狭ビーム形成方式を提案している.
 また,提案方式の導入に伴い,目的ノードでの伝搬利得の減少を回避する
ための送信電力増大の弊害について評価も行っている.
 このように,提案方式の利点と併せて弊害についても公平に評価を行った
本論文は同研究分野において学術的に高い貢献が認められる.よって,
本研究会からの推薦に値する.

DICOMO2012年シンポジウム推薦論文(2012.07)

記事の分類: 

DICOMO2012プログラム委員会として,以下の4論文が推薦されました.

(1)
題目: アドホックネットワーク上の効率的なTop-k検索のためのルーティング手法
著者: 天方 大地, 佐々木 勇和, 原 隆浩, 西尾 章治郎(阪大)

(2)
題目: ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの性能評価
著者: 川口 信隆, 余田 貴幸, 山口 演己 (日立製作所), 笠木 敏彦 (KDDI), 衛藤 将史, 井上 大介, 中尾 康二 (NICT)

(3)
題目: 商品とディスプレイの混在環境における商品選択支援方法
著者: 横山 正典, 木原 民雄 (NTT研)

(4)
題目: オーバー50Gbit/s PCクラスタ型ストリームサーバの構成法
著者: 君山 博之, 小倉 毅, 丸山 充 (NTT研)

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