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DICOMO2014推薦論文(2014.7)
<推薦論文1>
(1) 題目:
GreenSwirl:車両走行効率向上を目指した信号制御および経路案内方式
(2) 著者:
徐 家興 (奈良先端科学技術大学院大学), 孫 為華 (滋賀大学),
柴田 直樹, 伊藤 実 (奈良先端科学技術大学院大学)
(3) 推薦理由:
車両の走行効率を考慮した新たな信号制御方式GreenSwirlを提案している.
複数の環状道路を渦巻き状に発生させるという発想は興味深いものであり,
また,多くの国で注目されている実現可能性の高い信号制御方式(GreenWave)
における問題点を改善する手法を提案している.シミュレーションにより,
平均走行時間の観点で比較を行い,提案手法が従来手法と比べて走行時間を
短縮できていることを示している.以上より,本研究会からの推薦に値する.
<推薦論文2>
(1) 題目:
スマートフォンと靴センサを活用した災害時通行路の状況推定
(2) 著者:
佐藤 匠, 廣森 聡仁, 山口 弘純, 東野 輝夫 (大阪大学大学院情報科学研究科)
(3) 推薦理由:
災害時の通行路の状況を推定するための手法として,スマートフォンと
靴センサを活用した手法を提案している.スマートフォンに搭載された
加速度センサを用いて,尤度に基づく移動行動の推定を行っているだけでなく,
靴に装着された加速度センサを用いて地面の傾斜の推定を行っている.
単に人の行動を認識するだけでなく,結果として周辺環境の状況を推定
しようとしている点,また,靴センサを活用している点は新規性が高く,
実際のデバイスを用いて性能評価も行っている.
以上より,本研究会からの推薦に値する.
<推薦論文3>
(1) 題目:
インセンティブメカニズムとピアの参加離脱を考慮したピース交換手法の検討
(2) 著者:
武田 苑子, 梅田 沙也華, 重野 寛 (慶應義塾大学大学院)
(3) 推薦理由
P2Pを用いたファイル共有ソフトにおいてピース交換を効率的に行う手法を
提案している.既存手法のネットワーク全体のダウンロード効率が低い
という問題点に対して,ピアの参加離脱を考慮した解決手法を提案している.
新規参加ピアが帯域を有効活用できる仕組み,
ピア離脱前にピース拡散を積極的に行う仕組みを導入しており,
シミュレーションにより,提案手法の有用性を示している.
以上より,実用的な手法を提案しており,推薦に値する.
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