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第154回DPS研究会推薦論文(2013.3)

記事の分類: 

(1)
題目:移動計画に基づくDTN通信における送信先移動計画未取得時のルーティング手法
著者:岩井正敏,桧垣博章(東京電機大学)
理由:
本論文では、移動無線ノードが移動計画を相互に交換することでネットワーク内に拡散
させ、それらの移動計画に基づいたルーティング手法を提案している。さらに、位置情
報を取得していない無線ノードについて、暫定的な送信先として固定基地局を利用する
ルーティング手法を提案している。本提案手法の有効性もシミュレーション実験におい
て検証しており、新規性のあるルーティング手法でありながら実用性が高い。以上より
本論文は推薦に値する。

(2)
題目:サーバプッシュにおけるモバイル端末のRRC状態を考慮したメッセージ配信遅延
抑制方式
著者:大西健夫,城島貴弘,中島一彰(NEC)
理由:
モバイル端末への配信時接続確立方式のサーバプッシュ型の配信において、端末のRR
C状態により遅延特性が異なることを利用したスケジューリングを提案している。また、
シミュレーションにより、15%の配信遅延抑制に効果があるこを示している。スケジ
ューリングにも新規性があり、かつ、実用上に有用な知見を読者に与えることができる
ため、推薦論文に値する。

第153回DPS研究会推薦論文(2012.11)

記事の分類: 

(1)
題目: モバイルセンサネットワーク上のエージェントを用いたデータ収集における欠損データ再収集方式
著者: ○松尾和哉,後藤啓介,神崎映光,原隆浩,西尾章治郎(大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻)
理由:
本論文では,ユーザ参加型モバイルセンシングにおいて,ユーザ端末の移動や
ネットワーク離脱にともない欠損したセンサデータを再収集するための手法を
提案している.取得精度,トラヒック,取得待ち時間を既存手法と比較評価す
ることで提案手法の有用性を示しており,論文としての完成度も高く,学術的
に高い貢献が認められる.よって,本研究会からの推薦に値する.

DPSワークショップ2012推薦論文(2012.10)

記事の分類: 

(1)
題目: 密な基地局群の無線相互干渉調停のための空間分割スケジューリング技術
著者: 山口 弘純, 東野 輝夫 (阪大), 浦山 博史, 梅原 茂樹, 山田 雅也 (住友電気工業), 前野 誉, 高井 峰生 (スペースタイムエンジニアリング)
理由:
本論文では、無線基地局が密に設置されたり、将来的に追加設置されていくよ
うな地理空間環境において、無線資源の高い利用効率と、資源管理の容易性を
ともに達成する空間再利用型時分割多重アクセス(STDMA)スケジューリングアル
ゴリズムを提案している。本研究は、領域間の干渉を最小化する最適化問題と
して問題を定式化し、これを解くアルゴリズムを提案したうえで、実環境での
有用性を評価しており、高度なアルゴリズムでありながら実用性が高く、実用
化が期待できる。以上より本論文は推薦に値する。

(2)
題目: 空間連続データに適したモデル駆動型 P2P ネットワークの設計
著者: 牛久保 辰典, 斉藤 裕樹 (電機大), 戸辺 義人 (青山学院大), 鉄谷 信二 (電機大)
理由:
本論文では、センサネットワークよる空間連続データの分散測定を行う際に、
データの中間表現を行うモデル表現レイヤを構築し、統計モデルを元にした
空間連続データの管理を実現することで、指定された精度を保ちつつ、伝送
データを削減するモデル駆動型P2Pネットワークを提案している。提案手法は、
統計モデルを導入したセンサデータの処理を行うところに特徴があり、センサ
ネットワークにおけるデータ処理技術の向上に貢献する提案である。以上より
本論文は推薦に値する。

(3)
題目: 停止を伴うユーザの移動経路を考慮したダミーによる位置曖昧化手法
著者: 加藤 諒, 岩田 麻佑, 原 隆浩, 鈴木 晃祥 (阪大), 荒瀬 由紀, Xing Xie (マイクロソフトリサーチアジア), 西尾 章治郎 (阪大)
理由:
本論文では、ユーザ位置情報を利用した位置情報サービスにおいて、ユーザの
住所などの個人情報の露見を防ぐことを目的として、ユーザの移動時にダミー
の位置情報を生成するユーザ位置曖昧化手法を提案している。現在広く普及し
ている位置情報サービスに関わる重大な問題を扱っており、実用化が大きく期
待される技術である。以上より本論文は推薦に値する。

第152回DPS研究会推薦論文(2012.09)

記事の分類: 

(1)
題目: 秘密分散法に基づくセキュアな無線通信リンクの形成 ―狭ビーム形成の効果とその弊害―
著者: 山中仁昭(広島国際大),宮本伸一,三瓶政一(阪大)
理由:
無線LAN環境下におけるセキュリティ向上のために,秘密分散法の考え方に
基づいた指向性アンテナを用いた狭ビーム形成方式を提案している.
 また,提案方式の導入に伴い,目的ノードでの伝搬利得の減少を回避する
ための送信電力増大の弊害について評価も行っている.
 このように,提案方式の利点と併せて弊害についても公平に評価を行った
本論文は同研究分野において学術的に高い貢献が認められる.よって,
本研究会からの推薦に値する.

DICOMO2012年シンポジウム推薦論文(2012.07)

記事の分類: 

DICOMO2012プログラム委員会として,以下の4論文が推薦されました.

(1)
題目: アドホックネットワーク上の効率的なTop-k検索のためのルーティング手法
著者: 天方 大地, 佐々木 勇和, 原 隆浩, 西尾 章治郎(阪大)

(2)
題目: ユーザのPC利用時間帯を考慮したマルウェア対策ユーザサポートシステムの性能評価
著者: 川口 信隆, 余田 貴幸, 山口 演己 (日立製作所), 笠木 敏彦 (KDDI), 衛藤 将史, 井上 大介, 中尾 康二 (NICT)

(3)
題目: 商品とディスプレイの混在環境における商品選択支援方法
著者: 横山 正典, 木原 民雄 (NTT研)

(4)
題目: オーバー50Gbit/s PCクラスタ型ストリームサーバの構成法
著者: 君山 博之, 小倉 毅, 丸山 充 (NTT研)

第150回DPS研究会推薦論文(2012.03)

記事の分類: 

(1)
題目: 作業発生の規則性を扱うカレンダシステムの評価
著者: 三原俊介,乃村能成,谷口秀夫(岡山大),南裕也(NTT)
理由:
作業の周期性や関連性などの規則性を扱うカレンダシステムを提案するだけで
なく,計画立案の作業効率を評価し,提案手法の有用性を示している.提案手
法の評価について見直す必要性はあるが,システムを実際に実装して検証を行
なっており,実用性の面で高い貢献が認められる.よって,本研究会からの推
薦に値する.

(2)
題目: 階層化ドロネーオーバレイネットワークにおけるシステム制約と特徴点の粒度に基づくセンサ観測値収集手法
著者: 四之宮潤(阪大),寺西裕一(NICT/阪大),春本要,西尾章治郎(阪大)
理由:
P2Pネットワークにより接続されたセンサから効率良く観測値情報を収集する
ために,観測値の地理的な特性を利用することで,観測精度を保ちつつ,メッ
セージ数の削減を行なっている.性能評価試験もまとまっており,論文として
の完成度も高く,学術的に高い貢献が認められる.よって、本研究会からの推
薦に値する。

第149回DPS研究会推薦論文(2011.11)

記事の分類: 

(1)
題目: 中間表現とフレームワークを用いたWebアプリケーションのメンテナンス法の提案と評価
著者: 早川智一,長谷川慎哉,古賀祥太,疋田輝雄(明治大)
理由:
中間表現を用いたWebアプリケーションの変換法を提案し、この手法で異なる
プラットフォーム間の変換が可能であるかを評価していると共に、企業等が負
担するコストの削減効果も評価している。本研究における手法自体は比較的古
典的であるが、実際の現場の要求を反映しており、実用性の面で高い貢献が認
められる。よって、本研究会からの推薦に値する。

DPSワークショップ2011推薦論文(2011.10)

記事の分類: 

(1)
題目: Chord#における経路表の維持管理コスト削減手法
著者: 呉承彦,安倍広多,石橋勇人,松浦敏雄 (大阪市立大)
理由:
分散ハッシュ表Chordに対して順序性を保持する改良を行ったChord#に対して,finger table更新のメッセージ数
を削減する手法を提案している.提案手法では,隣接ピアの経路表の重複エントリに着目し,重複部分のメッセー
ジの削減を行っている.本研究は大規模な分散システムを構築する基本アルゴリズムとして新規性および汎用性が
高く,評価実験結果の信頼性も高い.以上からDPSワークショップ2011からの推薦論文に値する.

(2)
題目: OLSRにおけるノード故障に対応する迂回路の存在を保証する広告リンク選択手法
著者: 湯川陽平,吉廣卓哉 (和歌山大)
理由:
MANETにおける迂回制御プロトコルOLSRでは,経路を広告する際のトポロジに障害時の迂回を行うための冗長性が
不十分である.本論文では,広告リンク選択アルゴリズムに工夫を行い,任意の1ノードの障害時にも迂回路が保
証されるような手法を提案している.本研究は,無線移動体通信の重要な技術に着目しており,理論的検討とシミュ
レーションの両面から評価が行われていることから,内容の信頼性も高い.以上からDPSワークショップ2011から
の推薦論文に値する.

(3)
題目: 2耐故障RAIDの性能評価
著者: 中村祐司、上原稔(東洋大)
理由:
本論文では,多数のディスクから構成される大規模ストレージ環境における信頼性と高速性を備えた2耐故障の
RAID4RDPを提案し,著者らが開発したツールキット上に実装した結果について述べている.提案手法は,従来の
分散してパリティを格納する手法に対して,行パリティおよび対角パリティの双方を用いパリティ専用ディスク
にパリティを格納することで,ソフトウェアRAIDにおいても効率的に動作することが特徴である.本論文の提案
手法は,近年高まる大規模分散ストレージ技術の基礎研究として有用性が高い.また,評価実験により既存の手
法との優位性も示されている.以上から,本論文はDPSワークショップ2011からの推薦論文に値する.

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